【質問者】
石村栄治 大阪市立大学医学部附属病院腎臓内科准教授
頻回再発微小変化型ネフローゼ症候群を対象としたリツキシマブの臨床研究をみると,週1回,投与量375mg/m2で2~4週反復投与する方法を採用し,その投与後の再発は,末梢血B細胞数の回復した症例に起こるという報告が多くみられます。しかし自験例も含め,リツキシマブ(375mg/m2)の単回投与においても,6カ月程度は末梢血B細胞数が抑制され,6カ月ごとに繰り返し投与した場合,長期寛解を維持することができるとする報告も散見されます。副作用の少なさやコスト面も考慮すると,単回投与を6カ月ごとに繰り返し,その間にステロイド・免疫抑制薬を減量・中止していく方法は,メリットが多いと考えております。
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