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医療・介護の連携で心がけていること 【医療介護行政のほか多職種協働で劇を制作。連帯感の醸成,一般市民の意識の高まりに効果】

No.4845 (2017年03月04日発行) P.64

瀬藤晃一 (介護老人保健施設すばる六甲施設長)

中村治正 (なかむらクリニック院長/神戸市垂水区医師会副会長)

登録日: 2017-03-02

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  • 医療と介護は保険制度も異なり,風土も違っているため,その連携は言われるほど簡単ではありませんが,先生が垂水区医師会において医介連携に尽力されている中で,特に心がけていることについてご教示下さい。
    神戸市垂水区医師会副会長・中村治正先生にお願いします。

    【質問者】

    瀬藤晃一 介護老人保健施設すばる六甲施設長


    【回答】

    資源の異なる様々な地域で行われている包括ケアシステムは,全国共通のマニュアル化は困難で,関係団体の協力を得ながら,地域ごとの支援体制づくりが必要です。かかりつけ医がそのまとめ役になるべきだと考えていますが,そのためには医師会と行政が協働し,地域での様々な職種が集う場を提供することが重要で,同じ目的に向かって1つのテーブルを囲んだり一緒に考えたりして,ともに何かをつくっていくことが重要になるものと思います。神戸市垂水区では,数年前よりユニークな取り組みを行っているのでご紹介します。

    手づくりの劇で伝えるメッセージ─「私たちが支えます」

    わが国では疾病の長期化,入院の短期化,独居や高齢者世帯の急増,介護する家族や住・社会環境の変化など,医療介護を取り囲む状況は急速に厳しくなってきていますが,一般市民は驚くほど現状を理解できていません。これまで市民フォーラムなどを通して様々な制度の仕組みや直面している問題点に関する勉強や啓蒙の機会を設けてきましたが,通常の講演形式では参加者の理解が十分とは言えませんでした。

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