厚生労働省は3月16日、2016年の「食中毒発生状況」を公表した。発生状況は、事件数1140件(対前年比62件減)、患者数2万253人(同2465人減)、死亡者数14人(同8人増)となった。
病因物質別の患者数を見ると、ノロウイルスが56.3%と半数以上を占めている。一方、病因物質別の事件数ではカンピロバクターとの差が僅かであることから、ノロウイルスの感染力の強さが際立っている。
厚労省はノロウイルス対策として「大量調理施設衛生管理マニュアル」を改正する予定だが、食中毒に関する有識者会議では感染症に指定し、抜本的対応を求める声が一部で上がっている。
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