日本老年医学会(楽木宏実理事長)は20日、実地医家向けの『高齢者高血圧診療ガイドライン2017』を公表した。降圧目標や降圧薬の選択に関しては日本高血圧学会のガイドラインと同様の内容だが、生活機能や病態など高齢者の状況を詳細に設定して解説している。
同学会が高血圧診療に関するガイドラインを発表するのは初めて。高血圧診療のガイドラインは日本高血圧学会が定期的に発行しており、2014年版(JSH2014)が最新版となる。
『高齢者高血圧診療ガイドライン2017』とJSH2014の違いは、臨床的課題(Clinical Question:CQ)を設定してシステマティックレビューを行ったことや、フレイルへの移行や骨折リスクなど老年医学的視点でアウトカムを設定したこと、高齢者の個別性を考慮したことなど(表1・2)。
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