【質問者】
大塚篤司 京都大学大学院医学研究科皮膚科学
水疱性BPの発症誘因として,2型糖尿病治療薬であるDPP-4阻害薬が注目されています。2011年頃からDPP-4阻害薬服用者に生じたBPが海外で報告されるようになり,わが国からの報告例も徐々に増えています。フランス医薬品安全性監視データベースに基づいた研究によると1),2008~14年の薬物有害事象21万件余りのうちBPとして報告されているものは149件あり,そのうちDPP-4阻害薬内服に伴うものは42件でした。BPの報告オッズ比(reporting odds ratio:ROR)はDPP-4阻害薬で67.5と高値で,DPP-4阻害薬服用中にBP発症のリスクが高くなることが示されました。
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