10代後半,男性。現病歴:肛門痛と38℃の発熱を主訴に前医受診。CTにて骨盤内の感染性腫瘤を指摘された。前医にて抗菌薬治療を施行後,診断と治療の目的で当院を受診した。既往歴,来院時身体所見に特記事項なし。
直腸診:肛門縁から8cmの直腸後壁に可動性不良,弾性軟な腫瘤を触知。
前医来院時血液検査:WBC 16000/μL,CRP 9.39mg/dL
当院初診時血液検査:WBC 8300/μL,CRP 0.16mg/dL,CEA 1.1ng/mL,CA19-9 14.9U/mL
大腸内視鏡検査:直腸粘膜に特記すべき所見なし。