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jmedmook70 あなたも名医!評価・処方の“いま”を押さえる 見直し!脂質異常症【電子版付】

進歩と変化に乗り遅れない!日常臨床のアップデートに役立つ1冊

定価:3,850円
(本体3,500円+税)

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編: 小倉正恒(国立循環器病研究センター研究所病態代謝部脂質代謝研究室室長)
判型: B5判
頁数: 208頁
装丁: カラー
発行日: 2020年10月25日
ISBN: 978-4-7849-6670-7
付録: 無料の電子版(HTML版)が付属(巻末のシリアルコードを登録すると、本書の全ページを閲覧できます)

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◆とっつきにくい「脂質異常症」の世界を、ビジュアルに訴えるカラー図表を多く用いて、わかりやすく解説した実践的診療ガイドブックです。
◆関連するガイドラインが相次いで改訂され、新薬も次々と販売される中、一般医家の先生が疑問に思うこと、困ることが多いポイントについてしっかり取り上げました。
◆検査から診療、生活指導まで、脂質異常症に関する知識を網羅的に押さえつつ、エキスパート達が一歩踏み込んだ解説を展開しています。
◆まさにガイドラインの行間が読めて、かゆいところに手が届く1冊。脂質異常症に関する知識をアップデートしたいすべての先生にお勧めします!

本書は、Webコンテンツ(PDF版+HTML版)としても別途ご購入いただけます


目次

1章 検査・評価法を知ろう!
1 脂質検査値は空腹時採血でないとダメですか?LDL-C値は計算値・直接法のどちらがよいですか?
2 コレステロールやトリグリセリド以外の保険収載されている脂質関連検査をどのように有効活用すればよいですか?
3 HDL-C値は高すぎても良くないことがあるって本当ですか?
4 動脈硬化の臨床検査をどのような患者に、どのタイミングで勧めますか?
5 家族性高コレステロール血症の診断に重要なアキレス腱の厚さの測定法について教えて下さい
2章 薬を知ろう!
1 PCSK9阻害薬を誰にどのように使用すればよいですか?
2 エゼチミブと陰イオン交換樹脂(レジン)の作用点の違いは何ですか?またプロブコールはどのような患者に処方すると良いですか?
3 スタチン処方後の高TG血症、フィブラートやSPPARMαを併用してもよいですか?それともω-3脂肪酸製剤がよいですか?
4 家族性高コレステロール血症・ホモ接合体の治療、MTP阻害薬とアフェレシスについて教えて下さい
3章 患者さんを知ろう!―病歴聴取と診察のコツ
1 LDL-C値が高い患者に遭遇したら?
2 TG値が高い患者に遭遇したら?
3 HDL-C値が低い患者に遭遇したら?
4 LDL-C値が低い患者に遭遇したら?
5 角膜輪、黄色腫を見たら?
4章 外来診療における生活指導のエッセンスを身につけよう!
1 結局、卵は食べてもよいのですか?
2 脂肪酸の種類について患者に質問されたらどう答えますか?
3 積極的に摂ったほうがよいものはありますか?
4 上手な禁煙指導の方法はありますか?
5 効果的な減量指導・運動指導法はありますか?
6 脂質異常症治療のアドヒアランスを向上させるにはどうすればよいですか?
5章 各疾患・ライフステージの心血管イベントリスク・治療の違いを知ろう!
1 ガイドライン・治療ガイドをどのように活用すればよいですか?
2 家族性高コレステロール血症・ヘテロ接合体の治療の実際について教えて下さい
3 小児や妊娠可能女性の家族性高コレステロール血症患者をどのように管理しますか?
4 急性冠症候群患者の脂質異常症治療はどうしますか?
5 糖尿病を合併した脂質異常症患者をどのように管理しますか?
6 慢性腎臓病を合併した脂質異常症患者をどのように管理しますか?
7 脳卒中と脂質異常症の関係、脳血管疾患患者に対する脂質異常症管理について教えて下さい
8 高齢者の脂質異常症治療はどのように考えればよいですか?
9 家族性高コレステロール血症ではない女性患者の脂質異常症をどのように管理すればよいですか?
10 スタチン処方後の筋症状や肝障害はどのように対処すればよいですか?
11 脂質異常症の難病を救済する制度はありますか?

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序文

巻頭言

読むたびに具体的な患者さんの顔が思い浮かび、疑問が解消する。そして次の外来受診日にその患者さんの安心につながる。そんな素敵なガイドブックを作成できればと思い、企画・編集をさせて頂きました。


jmedmookでは、2014年に「パターンで把握する脂質異常症治療」(寺本民生先生ご編集)で脂質異常症が特集されましたが、以降「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2017年版」や「動脈硬化性疾患予防のための脂質異常症診療ガイド2018年版」の発刊、また2016年以降にはPCSK9阻害薬やMTP阻害薬、選択的PPARαモジュレーターなどの新薬が次々と発売されました。PCSK9阻害薬の発売に伴い、家族性高コレステロール血症に関する啓発活動が強化され、確かに診断率は向上しましたが、「疑い」症例への対応や小児・妊娠可能女性の管理など、臨床的な疑問が数多く生み出されました。さらに、スタチンとフィブラートの併用禁忌の解除、「高齢者脂質異常症診療ガイドライン2017」「スタチン不耐に関する診療指針2018」も発表され、脂質異常症患者さんを取り巻く臨床現場では大きな進歩がみられています。


脂質異常症はとっつきにくく、専門とされていない実地医家の先生方にとって、これらの目まぐるしい変化に速やかにご対応頂くことは難しいと考えます。そこで、私自身が患者さんや実地医家の先生方から頂いた沢山のご質問を共有し、読んでいくうちに最新の知識や診療のコツを身につけられる本にすることを思いつきました。タイトルに含まれる「見直し!」や「“いま”」という言葉には、そのような思いが込められています。


本誌では37名のエキスパートの先生方が簡潔に、沢山のカラーの図表を用いて質問に回答して下さいました。脂質異常症患者さんの問診や診察の仕方、検査・評価法から生活指導・最新の処方まで網羅されています。きっと、読者の先生方のかゆいところに手が届く“オンリーワン”のガイドブックになったと自負しております。


ご執筆頂いた先生方に深謝申し上げるとともに、先生方が受け持つ患者さんの不安が取り除かれますよう心から祈念いたしております。

2020年8月 国立循環器病研究センター研究所病態代謝部脂質代謝研究室室長
小倉正恒

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