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糖尿病食事療法のベストチョイス 「緩やかな糖質制限」ハンドブック 3版【電子版付】

糖質制限療法のトップランナーによる唯一の医学専門書、最新アップデート版!

定価:3,850円
(本体3,500円+税)

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編著: 山田 悟(北里大学北里研究所病院 副院長・糖尿病センター長)
判型: B5判
頁数: 168頁
装丁: 2色部分カラー
発行日: 2022年01月25日
ISBN: 978-4-7849-4428-6
版数: 第3
付録: 無料の電子版が付属(巻末のシリアルコードを登録すると、本書の全ページを閲覧できます)。

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  • 食事療法は継続こそ重要!安全で無理なく続けられる糖尿病食事療法「緩やかな糖質制限」について糖質制限療法のトップランナーである山田悟先生が解説する唯一の専門書、改訂第3版です。
  • 「緩やかな糖質制限」は、忙しい患者さんでも少しの工夫で続けられます。本書には、美味しく楽しく食べて健康になれる治療食のヒントが満載です。
  • 日本食品標準成分表2020年版(八訂)、最新のガイドライン、エビデンスも踏まえアップデート。
    各種薬剤との併用についても解説しています。
  • 今版でも引き続き、具体的な指導事例を収載。指導内容が具体的にわかります。
  • 患者さんに寄り添おうと悩んできた医療従事者にとって、必ず頼りになる1冊です。

目次

【基本編】

1章 なぜ、「緩やかな」糖質制限食なのでしょうか?

  1. 糖尿病食事療法の課題
  2. ますます高まる糖質制限食への評価
  3. 極端な糖質制限食
    コラム 食事療法に対する概念にショックを与えた患者さん

2章 糖質制限食のエビデンス

  1. 糖質制限食にポジティブなエビデンス
  2. 糖質制限食にネガティブな欧米の観察研究データ
  3. 糖質制限食にポジティブな日本・東アジアの観察研究データ
  4. 英米のガイドラインにおける糖質制限食の位置づけ
  5. 「緩やかな」糖質制限食の定義

3章 三大栄養素の代謝と糖質制限食の関わり

  1. 糖質の摂取、合成、代謝
  2. 蛋白質の摂取、合成、代謝
  3. 脂質の摂取、合成、代謝
  4. 三大栄養素のシグナル分子としての意義
  5. 糖質制限と体組成の恒常性

【実践編】

4章「緩やかな」糖質制限の実際

  1. 栄養指導の進め方
  2. 主食の糖質を少なくして満足感を得る工夫
  3. 外 食
  4. 間 食
  5. シチュエーションに応じた実行例(簡単に早く実行するには)
  6. 果物の血糖値への影響
  7. アルコール飲料の糖質量
  8. 人工甘味料
  9. 継続困難の主な理由

5章「緩やかな」糖質制限の適応

  1. 適 応
  2. 不適応の解除

6章 薬剤との併用

  1. 2型糖尿病の病態と治療戦略
  2. 糖質制限食
  3. 糖尿病治療薬の種類と糖質制限食における注意点
  4. 1型糖尿病の病態と治療戦略

7章 糖質制限指導事例

  1. 初期指導のポイント
  2. 2回目以降の指導:食事相談

8章 糖質制限患者指導Q&A

Q1 「緩やかな」糖質制限食はどんな三大栄養素比率になるのか?
Q2 糖質制限食ではエネルギーオーバーにならないか?
Q3 糖質制限食では脂質を増やすのか、タンパク質を増やすのか?
Q4 北里研究所病院における糖質制限とは?
Q5 病院食への導入方法は?
Q6 糖質制限の指導が困難な症例とは?
Q7 シックデイ時の対処方法は?
Q8 糖質制限時の運動療法は?
Q9 定時に生じる低血糖への対処方法は?
Q10 1食40gの糖質とはどのくらいか?
Q11 内臓脂肪を減らすにはどうしたらよいか?
Q12 HbA1cや血糖値が正常に戻ったら、糖質を摂ってもよいか?
Q13 糖質は太る原因となるのか?
Q14 肉が好きな場合、タンパク質として肉ばかり食べてもよいか?
Q15 食べる時間はいつでもよいか?
Q16 いくら食べてもよいか?
Q17 食事の回数は3回でないとならないのか?
Q18 便秘になってしまうが、どうしたらよいか?
Q19 LDL-コレステロールが高い場合はどうしたらよいか?
Q20 「糖質が少ない」と勘違いしやすい食材は何か?

資料
糖質制限食の献立例
食品の糖質量一覧

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序文

 2014年5月に『「緩やかな糖質制限」ハンドブック』の初版を上梓した頃、 日本では糖質制限食はまだまだ普及していませんでした。米国糖尿病学会ですら、2013年に糖質制限食を完全に認めたばかりという時代だったのです。実際、日本における糖質制限食についての最初の無作為化比較試験を私たちが発表したのが、まさに2014年のことでした(Intern Med 53:13-9、 2014)。日本における糖質制限食導入の時期だったのです。

 2018年1月に第2版を上梓した頃には、 日本においても各地で糖質制限食を学びたいという先駆的な医療従事者が立ち上がってくださり、まさに日本全国に糖質制限食が普及しはじめようとしていた時代でした。また、その一方で、様々な糖質制限食の在り方が模索され、一言で糖質制限食と言っても、あちらの医療機関とこちらの医療機関とで言っていることが異なるということがありうる時代でした。実際、日本における糖質制限食についての2本目の無作為化比較試験を順天堂大学のグループが発表したのが2017年のことでしたが、彼らが採用した糖質制限食は明らかに極端なエネルギー制限食にもなっており、 私たちの勧める「緩やかな糖質制限」=私たちの求める「誰もが楽しくて続けたくなる治療法」とは内容が異なっていました(Clin Nutr 36:992-1000、 2017)。糖質制限食の日本人への適応のための暗中模索の時期だったと言えましょう。

 そして、今、糖質制限食は完全に普及しました。すでに、多くの商品に「緩やかな糖質制限=ロカボ」に合致することを示すロカボマークが付与され、消費者がロカボマークを見て食品を購入する時代になったのです。逆に、これからはどんな医療従事者も糖質制限食を知らないというわけにはいかなくなったと感じています。

 2022年1月、第3版を上梓します。これまでの『「緩やかな糖質制限」ハンドブック』(初版、第2版)が、先駆的な医療従事者が自発的に手に取っていただくための書籍だったとすると、今回の第3版は、善良な医療従事者が患者に求められて糖質制限を指導する際に頼りとしていただくための書籍です。この書籍を通じ、科学的に無意味な制限食を指導されて苦しんできた患者や、そのような患者に寄り添おうとしてやはり悩んできた医療従事者がいずれも解放され、ともに美味しく楽しく食べて健康になれる治療食を享受できるようになることを確信しています。

2022年1月吉日 編者

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