世界保健機関(WHO)は18日、国際疾病分類の第11回改訂版(ICD-11)を公表した。改訂は1990年のICD-10への改訂以来、約30年ぶり。この公表を受け、加盟国は分類の翻訳など自国での適用へ向けた準備を開始し、2019年5月世界保健総会へ提出する予定。厚労省は「今後、我が国への適用に向けた検討をしていく」としている。
厚労省によると、ICD-11の特徴は、①最新の医学的知見が反映されており、多くの日本の医学の専門家・団体が貢献、②死亡・疾病統計の国際比較に加え、臨床現場や研究など様々な場面での使用を想定し、より多様な病態を表現できるようコード体系を整備、③ウェブサイトでの分類の提供など、電子的環境での活用を想定した様々なツールがWHOから提供─と紹介している。
今回新たに追加される章は、「第4章 免疫系の疾患」「第7章 睡眠・覚醒障害」「第17章 性保健健康関連の病態」「第26章 伝統医学の病態─モジュールI」「第V章 生活機能評価に関する補助セクション」「第X章 エクステンションコード」だという。