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■NEWS 専門医取得は「十分な臨床経験の後で」―四病協が“ゼロベース”の制度見直しを提言

No.4926 (2018年09月22日発行) P.18

登録日: 2018-09-11

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四病院団体協議会は10日、専門医制度の見直しを求める提言を加藤勝信厚生労働相に提出したと発表した。国民が期待する専門医像を、医療知識(science)、確かな技術(art)、医療チームをまとめる力(coordinate)を兼ね備えたスペシャリストと打ち出し、「十分な臨床経験の後に取得すべき」としている。

提言は、四病協会内に設置された検討委員会が、社会のニーズに応えられる制度設計について、ゼロベースで議論したもの。加藤厚労相への提出は7日付。

提言では、診断から治療までを自らの責任の下に実行できる医師になるまでに「10年程度の臨床経験は必須と理解すべき」と指摘。臨床研修後3年程度の研修(現行のプログラム制研修による専門医制度)の修了者を「専門研修修了医師」と呼称した上で、「その後に現場で一定の経験と能力を積んだ文字通りの専門医」と明確に区別すべきとの見解を示している。

専門医取得のための研修は、「いつからでも、どこでも」受けられる仕組みとし、適切な指導者のいる機関でのカリキュラム制に基づく技術研修と学習を行い、厳格な資格審査によって認証すべきとしている。研修の提供主体と認証者については、研修の多様性を確保する観点から「限られた機関である必要はない」とし、例として「四病協による認証もありうる」とした。

さらに、将来的な医師の地域・診療科偏在の解消策として、疾病構造や人口構成から推計される専門研修修了医師の数を国の主導の下で定め、地域医療対策協議会等の議論を経て定員制を敷くことも提案している。

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