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(1)flash glucose monitoring(FGM)─海外の動向も含めて[特集:糖尿病診療の新規血糖管理デバイス]

No.4952 (2019年03月23日発行) P.28

廣田勇士 (神戸大学医学部附属病院糖尿病・内分泌内科)

登録日: 2019-03-25

最終更新日: 2019-03-19

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flash glucose monitoring(FGM)は間欠スキャン持続血糖モニター(iCGM)の1機種である

FGMは工場較正が行われており,使用中には較正が不要である

FGMは1つのセンサーで14日間の使用が可能である

FGMはスキャン時において計測値,トレンドを示すことができるが,アラート機能はない

FGMのデータ解析ソフトはAmbulatory Glucose Profile(AGP)というサマリー(図)を示す機能がある

FGMのFreeStyleリブレは,わが国では血糖自己測定(SMBG)の補助としてのみの承認であり,血糖自己測定器加算で算定される仕組みとなっている。

1. flash glucose monitoring(FGM)と持続血糖モニター(CGM)

flash glucose monitoring(FGM)は,上腕に留置したセンサーによって皮下のグルコース濃度を連続的に測定し,リーダー(測定器)をかざした際にセンサーデータを読み取るという方式の新たな持続血糖モニター(continuous glucose monitoring:CGM)に類するものである。間欠的に計測値を表示できるため,間欠スキャンCGM(intermittently viewed CGM:iCGM)と呼ばれ,わが国で使用可能なiCGMはFreeStyleリブレ(Abbott社)のみである。Abbott社は,FreeStyleリブレをFGMと呼称しており,わが国では医療従事者が評価に用いるデータ記録のみを目的としたCGMであるFreeStyleリブレProもFGMと呼ばれることが多いが,本稿では患者が治療に用いるiCGM機器であるFreeStyleリブレについて概説する。

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