全身性強皮症(全身性硬化症)(systemic sclerosis:SSc)は,皮膚,諸臓器の線維化とレイノー現象をはじめとした循環障害を主徴とし,中年女性に好発する。臨床症状は多彩で,患者ごとに病変分布や重症度が大きく異なる。消化管,心,腎,肺病変は生命予後を悪化させ,死因として間質性肺疾患が最も多い。
初発症状としてレイノー現象,手指腫脹が多く,診断には専門医による身体診察を含めた総合的な判断が不可欠である。疑い例の把握には,米国/欧州リウマチ学会による分類基準が参考となる。
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