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関節リウマチ(内科的治療)[私の治療]

No.4967 (2019年07月06日発行) P.46

田中良哉 (産業医科大学医学部第1内科学講座教授)

登録日: 2019-07-05

最終更新日: 2019-07-03

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  • 関節リウマチは,関節滑膜炎を病態の主座とする全身性自己免疫疾患である。30~50歳代の女性に好発し,約80万人の患者数を数える。多関節の疼痛・腫脹やこわばりなどの臨床症候,関節変形は日常生活を著しく損なう。また,関節破壊は発症早期から進行し,いったん変形すると不可逆的な身体機能障害を生ずるため,早期からの適正な診断と治療が必要である。多くの患者が倦怠感や発熱を訴え,眼・口腔乾燥症,間質性肺炎などの関節外臓器障害をしばしば伴う。随伴臓器障害に加えて,治療の有害事象も含め全身管理が必要である。

    ▶診断のポイント

    診断には,2010年に米国と欧州のリウマチ学会が公表した分類基準が使用される。第一段階では1つ以上の関節炎を認める多彩な疾患を鑑別する。第二段階では触診による関節炎の確認,罹病期間,血清学的検査(リウマトイド因子,抗CCP抗体),急性期反応(赤沈,CRP),の4項目に重みづけをして加算し,10点満点で6点以上を関節リウマチと分類する。

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