今年4月から、一定の基準を満たす総菜等の調理済み食品を「健康な食事」として認証する制度がスタートする。認証を受けた食品には販売の際に認証マークを表示できる。「健康な食事」の食事パターンを理解・実践し、継続できる環境を整備することで、生活習慣病の改善につなげるのが狙いだ。
「健康な食事」は、どのような食事を指すのか。認証制度について議論した厚労省の「日本人の長寿を支える『健康な食事』のあり方に関する検討会」が昨年まとめた報告書に、「健康な食事」の具体的な1食当たりの基準が記載されている(表1)。
基準の特徴は、「健康な食事」の食事パターンを「料理Ⅰ(主食)」「料理Ⅱ(主菜)」「料理Ⅲ(副菜)」の3種の組み合わせとしていること。認証マークは、3種の料理がそろった商品に付与されるものと、単品に付与されるものの計4種類がある(図1)。
「料理Ⅰ」は米・麦などの穀類を利用した主食で、炭水化物は40〜70gであること、玄米など精製度の低い穀類を2割程度含むことが条件。精製度の低い穀類の割合が多い主食の摂取は1日1食程度にとどめるとされた。「料理Ⅱ」は魚介類・肉・卵・大豆・大豆製品を主な材料とした副菜で、含まれるたんぱく質は10〜17gの範囲としている。「料理Ⅲ」は、緑黄色野菜を含む2種類以上の野菜100〜200gを使用した副菜。野菜には芋やきのこ、海藻も含まれる。
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