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大腸ポリープ内視鏡切除後の次回サーベイランス内視鏡実施時期は?

No.5051 (2021年02月13日発行) P.48

三澤将史 (昭和大学横浜市北部病院消化器センター講師)

堀田欣一 (静岡県立静岡がんセンター内視鏡科副部長)

登録日: 2021-02-16

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  • 大腸ポリープを内視鏡切除した場合,次回のサーベイランス内視鏡はいつ頃行えばよいでしょうか。ポリープの個数や病理診断によって変える必要がありますか?
    静岡県立静岡がんセンター・堀田欣一先生にご回答をお願いします。

    【質問者】

    三澤将史 昭和大学横浜市北部病院消化器センター講師


    【回答】

    【ガイドラインを参考にリスクに応じて1〜5年でサーベイランスを実施する】

    2020年8月に,わが国で初めてリスク層別化に基づくサーベイランス間隔を提唱した「大腸内視鏡スクリーニングとサーベイランスガイドライン」が発表されました1)。サーベイランスに関連した3つのCQが掲載され,それぞれに対するステートメントならびに解説が記載されました。本ガイドラインを適用する条件として,baselineとなる大腸内視鏡検査において十分なqualityが担保され,かつ発見されたすべての腫瘍性病変を切除していることを必須としました。

    (1) CQ16「初回スクリーニング大腸内視鏡で腺腫(2個以内,advanced adenoma以外)を認め切除した場合のサーベイランスの方法・間隔は?」

    CQ16に対するステートメントは「3~5年後の全大腸内視鏡検査(total colonoscopy:TCS)によるサーベイランスを提案する」です。

    このCQは,一般的に“低リスク腺腫”と言われるカテゴリーに関するものです。欧米では7~10年後のサーベイランス,またはスクリーニングプログラムに戻すカテゴリーですが,わが国においては,3年以内のサーベイランスが汎用されていることを考慮し,3~5年と幅を持たせた提案となりました。

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