❶新型コロナウイルス抗体保有率が未だ低い本邦においては集団免疫が獲得できたとは当然考え難く、このまま5類に移行では再び大流行が起きる可能性が高い。2類感染症としての新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の総括はしないのだろうか。COVID-19ワクチン接種記録はMY HER-SYSなどの“ビッグデータ”を利用して今後に活かすべきと考える。是非とも“Paper”にしたもので読んでみたい。知りたいことはいくらでもある。❷(対象者)高齢者、基礎疾患のある人。(接種間隔)3回接種済であれば年1回。(大阪・勤務医・内科)
❶あまり現場の医師の手間は減らず、むしろ受け入れ先が減少し調整に時間がかかるようになる。5類変更後の公費負担や病床確保について未決定の段階での移行決定はどうかと思う。❷(対象者)リスクのある人は公費が望ましい。(接種間隔)年1回程度の投与が望ましいが、接種費用との兼ね合いだと思う。mRNAワクチンは定期接種としては副反応が強すぎ、使い物にならない。(神奈川・開業医・内科)
❶「ニセ2類」から「ニセ5類」になったからといってコロナを巡る諸問題が消えるわけではないぞ。❷(対象者)今まで通り。(接種間隔)今まで通り。(岩手・勤務医・外科)
❶適正なマスクの使用、ワクチンの接種をもっと強力にアピールするなど広報に力を入れてほしい。❷(対象者)全国民。(接種間隔)6カ月。(兵庫・開業医・内科)
❶感染対策がおろそかになる。❷(対象者)高齢者、医療従事者。(接種間隔)3月。(宮崎・勤務医)
❶混乱を招くのでまだ早いと思う。5類感染症になると、受診を控える人や大した病気ではないと考える人も出てくる。ウイルスも変異を繰り返し感染力が今よりも倍増する可能性がある。感染症としてある程度コントロールがついてからでないと厳しい。❷(対象者)年齢や基礎疾患がある人で制限を設ける。(接種間隔)半年ごと。(大阪・勤務医・産婦人科)
❶続々と変異株が出現しており感染力の強いものもあるようである。もう少し様子を見たほうがいいのではないか。❷(対象者)16歳以上の全国民。(接種間隔)年2回接種。(東京・開業医・内科)
❶「喉元過ぎれば熱さを忘れる」であってはいけない。(神奈川・開業医・内科)
❶病院に勤める立場としては受け入れられない。昨年よりウイルスの勢いが収まっているとは考えられず、今もなお施設内・病院内でクラスターが多数発生している状況。また、5類に位置付けるということは、どの病院でも熱発者を診察しなさいということ。高齢者ばかりが外来受診・入院している施設は、すぐにクラスターになりかねない。面会も再開しろということなのか? 5類に位置付けた場合、中小病院がどのような状況になるのかもっと考えて判断してほしい。インフルエンザのように特効薬が出来ない限り、5類にはしてほしくない。❷接種自体は必要ないと考える。予防効果などないに等しい。むしろ、ラゲブリオなどの薬を簡単に処方できるようにしてほしい。(埼玉・事務長)
❶世界の情勢をみても、コロナとの共存はやむなしというのが現状。世論も5類への引き下げを望む声が多くなってきている。医療界としては早いと感じるかもしれないが、反対していると、「医療関係者はコロナ補助金で儲けている」とか「ワクチンビジネスのために反対している」とかあらぬことを言われる。❷(対象者)広く、万人に接種を勧めるほうがいい。(接種間隔)抗体の持続期間に応じる。(福岡・勤務医・内科)
❶死亡率並びに致死率が現行のインフルエンザ並みに落ち着いてきた。❷(対象者)任意・推奨。(接種間隔)4カ月。(兵庫・開業医・内科)
❶欧米の状況から新たな変異株XBB.1.5株も伝搬性が高いが、病原性が高いとの報告はないようなので現時点では概ね妥当と考える。❷(対象者)高齢者、CKD等の基礎疾患を有するハイリスク者。(接種間隔)半年。(埼玉・勤務医・内科)
❶感染力はあるが、現時点では重症度がインフルエンザに近い。❷(対象者)高齢者・基礎疾患のある人。 (接種間隔)1年ごと。秋~冬に接種。(静岡・勤務医・産婦人科)
❶感染性が高いままである以上、院内の感染対策は変わらないことを一般大衆に強く説明しなければ、医療施設の負担だけが莫大となる。❷(対象者)希望者は公費負担で接種可。(接種間隔)年1回。(愛知・勤務医・内科)
❶5類とした場合の発症者の出勤、登校制限の指標は示されるべきではないか。❷(対象者)重症化リスクの高い高齢者。(接種間隔)年1回。できればインフルエンザとの混合ワクチン。(静岡・勤務医・老健施設長)
❶ウイルス自体の本質は変わらない。集団生活率の高い幼年~若者のワクチン接種率の低さは否めず、医療従事者のリスクは変わらないと思う。❷(対象者)未接種者、幼児・若年者、高齢者、リスクを持つ方、在宅ワークではなく通勤する者や交通機関頻回利用者等。(接種間隔)1年に1回、リスクある人は半年に1回。(東京・薬剤師)
❶医療逼迫を考慮すると5類が妥当。一部の医療機関に負担が集中せず、急を要する患者の診察もできるようになるので、とても良いと感じる。反面、感染対策ができない医療機関でクラスターが起こる原因になりかねないので、時期尚早とも感じる。❷(対象者)乳幼児にしっかりとした対応を。(接種間隔)継続接種を短期間で行っていただきたい。(大分・看護職員)