厚生労働省は13日、一定の基準を満たす総菜等の調理済み食品を「健康な食事」として国が認証する制度案を同省の検討会に示した。認証を受けた食品は販売の際に認証マークを表示できる。同検討会は今夏に認証の基準やマークを決定し、来年度から認証制度がスタートする予定。
厚労省案では、主食・主菜・副菜ごとに適切なエネルギー量や栄養素の基準を策定。1日当たりの摂取基準をまとめた「日本人の食事摂取基準」とは異なり、健康な成人の1食当たりの基準を示す。
13日の会合では健康な食事の条件を決定し、必要な栄養バランスを継続できることのほか、「日本の食文化の良さを引き継ぐ」「おいしさや楽しみを伴う」ことなどが盛り込まれた。認証制度を巡る議論では、これらの条件をどう認証基準に反映するかが課題との指摘が構成員から相次いだ。