カンデサルタン(商品名=ブロプレス)を用いたCASE-J試験に武田薬品工業が組織的に関与していた問題で、田村憲久厚生労働相は24日の閣議後会見で「始めから深く関わっていること自体が研究の信頼性に関わる」と問題視した。
同試験では、心血管イベント累積発現率を示すカプラン・マイヤー(KM)曲線が論文と販促資材で2種類存在。武田薬品工業は、カンデサルタン群が36カ月付近でイベントを抑えるKM曲線を“ゴールデンクロス”と称して販促資材で使用していた。田村厚労相は「本来のグラフよりもデフォルメされたグラフが使われたことは事実。なぜそうなったのかも含めて調査したい」との意向を示した。