皆さん,こんにちは。「心電図の勉強って楽しい!」―そう思ってもらえるよう連載を続けているのですが,ここ数回,少し難しめの話が続いていましたね。
わかりやすい,面白い,タメになるがモットーのDr.ヒロとして,やや反省したわけではないのですが(笑),原点に戻って基礎的な内容を解説したいと思います。ズバリ,次の問題に答えるレクチャーをします。
「は?こんなビミョーな数値の違いを選ばせんなよ!(d)とか(e)とか相変わらずマジふざけてんな。しかも自動診断の数値も消してあって!」…まぁまぁそんなこと言わないで下さい。あくまでもレクチャーのための問題なので,別に皆さんを試そうなんて気はサラサラありません。
今回のテーマとして「続・心拍数の求め方」を選びました。思い返すこと2022年10月,この心電図塾でも心拍数の計算法について扱いました(No.5138,第14回参照)。そこではR-R間隔が整(レギュラー)の場合を中心に扱ったので,今回はR-R間隔が不整(イレギュラー)な場合の心拍数概算法にフォーカスして述べたいと思います。