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心拍数予測法/Heart rate estimation[Dr.ヒロの学び直し!心電図塾(第36回)]

No.5189 (2023年10月07日発行) P.9

Dr.ヒロ|杉山裕章

登録日: 2023-10-06

最終更新日: 2023-10-04

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■ 新・検脈法による心拍数推定
① 5秒または10秒間のQRS-Tの個数を数える
② 同心拍の“QRS-T”セットのうち一部でも欠けていれば「0.5 拍」と見なす
③ 1分(=60秒)間に換算して終了(拍/ 分)

▶この問題,即答できますか?

皆さん,こんにちは。「心電図の勉強って楽しい!」―そう思ってもらえるよう連載を続けているのですが,ここ数回,少し難しめの話が続いていましたね。

わかりやすい,面白い,タメになるがモットーのDr.ヒロとして,やや反省したわけではないのですが(笑),原点に戻って基礎的な内容を解説したいと思います。ズバリ,次の問題に答えるレクチャーをします。

問題

サンプルとして示した心電図(図1)における心拍数としてもっとも適切なものはどれか?
(a)132/分
(b)135/分
(c)144/分
(d)R-R間隔が不整なのでお手上げ
(e)上記いずれでもない

「は?こんなビミョーな数値の違いを選ばせんなよ!(d)とか(e)とか相変わらずマジふざけてんな。しかも自動診断の数値も消してあって!」…まぁまぁそんなこと言わないで下さい。あくまでもレクチャーのための問題なので,別に皆さんを試そうなんて気はサラサラありません。

今回のテーマとして「続・心拍数の求め方」を選びました。思い返すこと2022年10月,この心電図塾でも心拍数の計算法について扱いました(No.5138,第14回参照)。そこではR-R間隔が整(レギュラー)の場合を中心に扱ったので,今回はR-R間隔が不整(イレギュラー)な場合の心拍数概算法にフォーカスして述べたいと思います。

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