嚥下・運動能評価とリハビリテーション,口腔ケア・食事指導,退院支援,終末期医療など(患者背景に応じて)。
一手目 :ロセフィンⓇ注(セフトリアキソンナトリウム水和物)1回2g 1日1回(点滴静注),またはクラフォランⓇ注(セフォタキシムナトリウム)1回1g 1日3回(点滴静注),またはユナシンⓇ-S注(アンピシリンナトリウム・スルバクタムナトリウム)1回3g 1日3~4回(点滴静注)
二手目 :〈処方変更〉オーグメンチンⓇ配合錠250RS(クラブラン酸カリウム・アモキシシリン水和物)1回1錠1日3回(毎食後)+サワシリンⓇ250mg錠(アモキシシリン水和物)1回1錠1日3回(毎食後),またはダラシンⓇ150mgカプセル(クリンダマイシン塩酸塩)1回2カプセル1日3回(毎食後)
一手目 :ゾシンⓇ注(タゾバクタム・ピペラシリン)1回4.5g 1日3~4回(点滴静注)
二手目 :〈処方変更〉モダシンⓇ注(セフタジジム水和物)1回2g 1日3回(点滴静注)
一手目 :バンコマイシン塩酸塩注(バンコマイシン塩酸塩)1回1g 1日2回(点滴静注)
NHCAPはその背景から,誤嚥性肺炎と診断される症例が多い。この場合,嚥下障害の原因や程度を評価し,対応策を講じることが重要で,通常の細菌性肺炎とは説明も異なる。誤嚥性肺炎は,疾病の末期や老衰などの終末期に生じることも多く,個人の意思やQOLを優先し,抗菌薬を投与しないこともある1)。繰り返し肺炎を生じる患者などについては,アドバンス・ケア・プランニングを考慮して患者や家族に説明する必要がある。
【文献】
1) 日本呼吸器学会成人肺炎診療ガイドライン2017作成委員会, 編: 成人肺炎診療ガイドライン2017. 日本呼吸器学会, 2017.
2) Waterer GW:Eur Respir J. 2019;54(1):1900870.
鍋谷大二郎(琉球大学大学院医学研究科感染症・呼吸器・消化器内科学講座)
山本和子(琉球大学大学院医学研究科感染症・呼吸器・消化器内科学講座教授)