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【COPD(慢性閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン2022】新ガイドラインが提示する安定期COPDにおけるマクロライド薬の位置づけ[ガイドライン・インフォメーション]

No.5251 (2024年12月14日発行) P.51

柴田陽光 (福島県立医科大学呼吸器内科学講座主任教授)

登録日: 2024-08-30

最終更新日: 2024-08-09

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  • 慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease:COPD)における増悪の定義と原因に関しては前述した。増悪は疾患を進展させて,患者の転帰不良に結びつくので,適切に管理する必要がある。頻回増悪者に対しては長時間作用型抗コリン薬(long acting muscarinic antagonist:LAMA)+長時間作用型β2刺激薬(long acting beta2-agonist:LABA)+吸入ステロイド(inhaled corticosteroid:ICS)配合薬による薬物治療が高い増悪抑制効果を持つことが示されている1)。特にICSを治療に含めることで2型炎症に効果を発揮することが期待でき,末梢血好酸球が増多しているCOPD患者での増悪抑制効果が期待できる。

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