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肺の良性腫瘍[私の治療]

No.5247 (2024年11月16日発行) P.39

出雲雄大 (日本赤十字社医療センター呼吸器内科部長)

登録日: 2024-11-14

最終更新日: 2024-11-12

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  • 肺の良性腫瘍のうち最も頻度が高いのは過誤腫であるが,過誤腫でも有病率は0.25%と低く,切除された肺腫瘍の約1%以下と頻度は低い。

    ▶診断のポイント

    肺の良性腫瘍は径が3cm以下の孤立性結節で肺野にみられることが多く,約5%は気管支内に発生する。確定診断は組織学的診断であるが,病変も小さく気管支鏡下の生検組織での診断が困難な場合も多く,辺縁明瞭な孤立性結節である頻度も高いため,胸部CT所見から経過観察となることが多い。

    ▶私の治療方針・処方の組み立て方

    肺の良性腫瘍には過誤腫,硬化性血管腫,炎症性偽腫瘍,乳頭腫,限局性線維性腫瘍などがある。胸部CTで孤立性結節を認めた場合は,以下のような内部構造などに着目し画像診断を行い,まずは慎重な経過観察となることが多い。

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