大腸内視鏡検査後の次回検査時期(サーベイランス)についてご教示下さい。何歳まで実施する必要があるでしょうか。
東邦大学医療センター大森病院・松田尚久先生にご解説をお願いします。
【質問者】
上堂文也 大阪国際がんセンター消化管内科副部長
【医師と患者がしっかり相談し,最適なサーベイランスプランを】
大腸内視鏡検査後の次回検査時期(サーベイランス)は,患者のリスク因子や前回の検査結果に基づいて決定されます。本邦では,「大腸内視鏡スクリーニングとサーベイランスガイドライン」が日本消化器内視鏡学会から提唱されています。
このガイドラインによると,初回のスクリーニング大腸内視鏡検査(total colonoscopy:TCS)で腫瘍性病変を認めない場合には,定期的な免疫便潜血検査(fecal immunochemical test:FIT)あるいは5年後のTCSを考慮します。一方,腺腫が1~2個見つかった場合(advanced adenoma以外)には,次回のTCSは3~5年後が推奨され,腺腫が3~9個発見された場合(advanced adenoma以外)には,3年後に再度のTCSが推奨されます。
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