厚生労働省は9日、昨年11月に実施した『2014年国民健康・栄養調査』の結果をとりまとめ、公表した。調査は毎年実施しているが、今回は重点項目として「所得と生活習慣等」に関する状況を把握。
それによると、所得の低い世帯では、高い世帯と比較して穀類の摂取量が多く、野菜類や肉類の摂取量が少ないことが明らかになった。習慣的に喫煙している者、健診未受診者、歯の本数が20歯未満の者の割合も高い。
肥満者の割合や、糖尿病が強く疑われる者の割合は、男女ともに増加せずに推移。収縮期血圧の平均値は、経年的にみて男女ともに低下傾向にあり、同省は「生活習慣病の予防対策に一定の効果がみられている」と評価している。一方、喫煙者の割合は2010年以降男女とも減っておらず、引き続き対策が必要としている。