少子高齢化は言うまでもないが,実はもう1つの高齢化が進行している。それは妊産婦の高齢化である。2013年の母の平均年齢は31.64歳と,なおも上昇している。第2次ベビーブーム(1971〜4年生まれ)女性の出生率が40歳代になっても高いためである。また都道府県格差も大きく,最も高い東京都の母の平均年齢は32.91歳であり,全国平均より1歳以上も高い。
高齢出産の問題として挙げられるのは,低出生体重児の割合が増えることである。母年齢別の低出生体重児割合をみると,20〜30歳代にかけては10%未満だが,45歳を超えると急増し,50歳代では半数が低出生体重児である(図1)。
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