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特集:上市から3年─SGLT2阻害薬の位置づけ

No.4860 (2017年06月17日発行) P.27

監修: 荒木栄一 (熊本大学大学院生命科学研究部代謝内科学教授)

登録日: 2017-06-16

最終更新日: 2017-06-14

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監修:荒木栄一(熊本大学大学院生命科学研究部代謝内科学教授)

監修のことば

SGLT2阻害薬は,腎近位尿細管におけるグルコースの再吸収を担うナトリウム依存性糖輸送担体であるSGLT2を特異的に阻害し,尿中へのグルコース排泄を促進することによって血糖値を下げる効果を発揮する糖尿病治療薬である。新規機序の治療薬として3年前に登場し,経口薬で唯一体重減少効果を有することや,心血管疾患の既往のある2型糖尿病患者において,心血管イベント発生を抑制するという臨床研究が発表され,注目を集めている。
本特集では,この分野の第一人者である3名の先生方に,それぞれSGLT2の機能とSGLT2阻害薬の作用機序,SGLT2阻害薬の実臨床における有用性と注意点,SGLT2阻害薬の糖尿病合併症抑制効果に対する期待,についてご執筆頂いた。SGLT2阻害薬についての理解が深まり,適正な活用が推進されることを期待したい。

■目次

1 SGLT2の機能とSGLT2阻害薬の作用機序
大阪大学大学院医学系研究科生体システム薬理学教授 金井好克

2 SGLT2阻害薬の有用性と使用上の注意点
─糖尿病の治療薬としての位置づけ
川崎医科大学総合内科学1教室特任教授 加来浩平

3 SGLT2阻害薬と糖尿病合併症の発症抑制効果への期待
金沢医科大学糖尿病・内分泌内科学准教授 金﨑啓造
金沢医科大学糖尿病・内分泌内科学教授 古家大祐

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