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飲酒と心房細動の関係は?【エタノールの摂取は加齢とともに,また用量依存性に心房細動の有病率を上昇させる】

No.4872 (2017年09月09日発行) P.58

林 武邦 (自治医科大学附属さいたま医療センター循環器内科講師)

登録日: 2017-09-09

最終更新日: 2017-09-05

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  • 飲酒,特に過量飲酒と心房細動の関係について,ご教示下さい。

    (岐阜県 K)


    【回答】

    心房細動の有病率は加齢とともに上昇し,2050年にはわが国では心房細動を持つ人口は約103万人になると推定されます。これは2050年の予測人口9518万人の1.08%を占める数値で,心房細動はcommon diseaseになると言えます。

    心房細動の最大の問題は血栓塞栓症で,一度脳梗塞を発症すると機能・生命予後が著しく障害されるため,その発症の予防は重要です。心房細動の危険因子には生活習慣に起因するものが多く,飲酒,喫煙,耐糖能異常,高血圧などが挙げられます。当然,有病率は加齢によって上昇します。

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