厚生労働省は18日、第113回医師国家試験(2月9~10日実施)の合格発表を行った。受験者総数は1万474人(前年比464人増)、合格者総数は9029人(同5人増)、新卒と既卒を合わせた全体の合格率は89.0%(同1.1ポイント低下)だった。新卒合格率は92.4%(同0.9ポイント低下)となっている。
合格者9029人のうち、男性は6029人、女性は3000人。合格率は男性88.1%、女性90.8%で、第85回(1991年)以来29年連続で女性のほうが高い結果となった。
大学別の合格者の状況は下掲の通り。新卒・既卒を合わせた全体での合格率が最も高かったのは自治医大(99.2%)で、順天堂大(98.4%)、横浜市大(97.7%)、慈恵医大(97.4%)、筑波大(96.7%)の順となっている。
新卒合格率100%は自治医大の1校のみ。次いで高い順に順天堂大(99.2%)、弘前大(98.3%)、慈恵医大(98.2 %)、札幌医大(98.0%)と続いている。
第113回国試の合格基準は、①必修問題は、一般問題が1問1点、臨床実地問題が1問3点で、総得点が200点中160点以上、②必修問題を除いた一般問題および臨床実地問題は各々1問1点で、総得点が296点中209点以上、③禁忌肢問題選択数が3問以下─を満たすこと。
急性心筋梗塞の合併症について誤っているものを選択する「A問題第5問」など計3問については、選択肢や設問が不適切で正解が得られないため、採点対象から除外された。