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胸部痛を訴えるも正常洞調律……その意外な結末とは?[“すきドリ” すき間ドリル! 心電図~ヒロへの挑戦状~(6)]

No.4999 (2020年02月15日発行) P.7

杉山裕章 (京都府立医科大学附属病院循環器内科)

登録日: 2020-02-14

最終更新日: 2020-02-12

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62歳,男性。10日前からの前胸部痛を主訴に外来初診。特記すべき既往歴なし。
「初めのほうはふとした時に“アレッおかしいな”くらいだったんですけど,徐々に悪くなってきて特に朝,起きたてにえらく痛むんです。あと深く息をしたりした時も。今朝もピンポイントで胸の中側が痛い気がして,これ絶対に何もないはずないって思って……」
特に外傷などもなし。体温37.1℃,脈拍83/分・整,血圧171/99mmHg,経皮酸素飽和度(SpO2)98%。来院時心電図を示す(図1)。
白血球数4860/μL,CK 451U/L(MB分画:外注),D-ダイマー0.5μg/mL,心筋トロポニンT:陰性,CRP 0.04mg/dL。想定される疾患はどれか?

① ST上昇型急性心筋梗塞(STEMI)
② 急性心膜炎
③ 気胸
④ 非ST上昇型急性冠症候群(NSTE-ACS)
⑤ その他の疾患

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