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難治性喘息の治療

No.5079 (2021年08月28日発行) P.44

寺西周平 (横浜市立大学呼吸器病学)

金子 猛 (横浜市立大学呼吸器病学主任教授)

登録日: 2021-08-31

最終更新日: 2021-08-25

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 【生物学的製剤と気管支熱形成術について】

難治性喘息は,「コントロールに高用量吸入ステロイド薬および長時間作用性β2刺激薬,加えてロイコトリエン受容体拮抗薬,テオフィリン徐放製剤,長時間作用性抗コリン薬,経口ステロイド薬,抗IgE抗体,抗IL-5/IL-5受容体α抗体の投与を要する喘息,またはこれらの治療でもコントロール不能な喘息」と定義され,喘息患者の5~10%を占めるとされる1)

抗IL-5抗体はIL-5に結合しその機能を抑制するのに対し,抗IL-5受容体α抗体は好酸球表面のIL-5受容体α鎖へ結合し,増強された抗体依存性細胞障害活性を介して好酸球のアポトーシスを誘導し,血中と気道の好酸球を除去する2)。これらの生物学的製剤に加えて,気管支平滑筋量を減少させる気管支熱形成術(BT)も保険適用となった。生物学的製剤については,通年性吸入抗原陽性で血清総IgE値30~1500IU/mLのアトピー型喘息には抗IgE抗体,血中好酸球数>150/μLまたは喀痰中好酸球比率>3%と好酸球性気道炎症を示す際にはIL-5関連抗体が良い適応とされる1)

難治性喘息の治療において,IL-5関連抗体の使いわけ,生物学的製剤とBTのどちらを優先すべきか等の課題が山積している。さらに2019年,抗IL-4/13受容体抗体も使用可能となった。これらの治療を適切な症例に届けるためのバイオマーカーの開発が急務である。

【文献】

1)日本呼吸器学会:難治性喘息診断と治療の手引き2019. メディカルレビュー社, 2018.

2)Kolbeck R,et al:J Allergy Clin Immunol. 2010; 125(6):1344-53. e2.

【解説】

寺西周平,金子 猛 横浜市立大学呼吸器病学  *主任教授

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