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特集:よくあるケースで学ぶ2型糖尿病のインスリン外来導入時の注意点

No.4815 (2016年08月06日発行) P.25

弘世貴久 (東邦大学医学部内科学講座糖尿病・代謝・内分泌学分野教授)

登録日: 2016-09-16

最終更新日: 2016-11-21

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弘世貴久(東邦大学医学部内科学講座糖尿病・代謝・内分泌学分野教授)

インスリン療法は糖尿病の薬物療法では最強の治療とも言われるが,時機を逸した導入はその効果を十分体感できないこともしばしばである。インスリン分泌がなくなったからインスリン治療を始めるのではなく,インスリン分泌が残っているうちに始めるためには,多くの患者が受け入れやすい外来診療の中での導入が必須である。そこで,本特集においては臨床現場の第一線でインスリン外来導入を日常的に行っておられる3人の先生から単に一般論だけでなく,実際の現場で遭遇する問題点を取り上げながら,様々な局面におけるインスリン外来導入法のノウハウを執筆頂いた。インスリン療法を専門医だけの「特殊な道具」にしないために,糖尿病を診るすべての医師にご一読頂ければ幸いである。

1 経口糖尿病薬多剤無効例のケース
─主にBOTを行うが,経口薬の用量調節が必要な場合
有澤総合病院糖尿病センターセンター長 澤木秀明

2 ソフトドリンクケトーシスだが入院できない若年者
西宮市立中央病院糖尿病センター部長 紅林昌吾

3 一次産業に従事する患者(特に漁業)のインスリン療法
普代村国民健康保険診療所所長 柾屋美緒

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