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糖尿病診療におけるICTの活用および今後の展望と期待は?

No.5081 (2021年09月11日発行) P.44

井口登與志 (福岡市医師会福岡市健康づくりサポート センターセンター長)

中島直樹 (九州大学病院メディカル・インフォメーション センター センター長/教授)

登録日: 2021-09-13

最終更新日: 2021-09-07

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  • 最近,医療分野でも情報通信技術(information and communication technology:ICT)の活用が進められていますが,糖尿病診療の分野では,現在どのような活用が行われているか,また今後の展望や期待についてご教示下さい。
    九州大学病院・中島直樹先生にご回答をお願いします。

    【質問者】

    井口登與志 福岡市医師会福岡市健康づくりサポート センターセンター長


    【回答】

     【患者のスマホによる糖尿病PHRや治療アプリの導入が進んでいる】

    電子カルテの普及率はかなり向上したものの,糖尿病領域のみならず医療全体で,まだ十分にICT活用が進んでいるとは言えません。医療情報の標準化の遅れや個人情報保護のハードルなどがその理由に挙げられます。つまり,電子カルテに頼ったICT活用には限界がありそうです。その一方で,患者のスマートフォン(スマホ)を用いた“personal health record(PHR)”と呼ばれる健康管理アプリや治療アプリの普及が米国を中心に進み,わが国でも導入が進みそうです。たとえばスマホで用いる電子版お薬手帳は,2019年報告では48%の調剤薬局が導入しています。また,疾患別治療アプリの先駆けとして,禁煙アプリが2020年12月にわが国でも保険適用されました。これらに続いて,糖尿病など生活習慣病の自己管理アプリや治療アプリの「処方」がなされる日がくるでしょう。

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