株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

イメグリミンの血糖降下作用機序と適応患者像

No.5114 (2022年04月30日発行) P.50

植木浩二郎 (国立国際医療研究センター研究所 糖尿病研究センター長)

綿田裕孝 (順天堂大学大学院代謝内分泌内科学教授)

登録日: 2022-05-03

最終更新日: 2022-04-28

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
    • 1
    • 2
  • next
  • イメグリミンの血糖降下作用機序と適応患者像についてご教示下さい。
    順天堂大学・綿田裕孝先生にご解説をお願いします。

    【質問者】

    植木浩二郎 国立国際医療研究センター研究所 糖尿病研究センター長


    【回答】

    【イメグリミンはインスリン分泌促進,作用改善作用があり,ほとんどの2型糖尿病患者に効果的である】

    イメグリミンは,膵β細胞におけるインスリン分泌をブドウ糖濃度応答性に促す膵作用と,肝臓における内因性糖産生抑制・骨格筋における糖取り込みを改善する膵外作用の2つのメカニズムで血糖降下を示すと考えられています。

    イメグリミンのインスリン分泌促進作用に関しては,GKラット由来の単離膵島を用いた検討で,膵β細胞におけるnicotinamide phosphoribosyltransferase(NAMPT)の発現を増加させ,その作用を介してインスリン分泌を促進させると報告されています。NAMPTは主要なNAD合成経路の第一酵素です。したがって,本薬剤は単離膵島において,細胞内NADを増加させ,その結果,CD38を介してサイクリックADPリボース(cADPR)を増加させることになります。cADPRは小胞体から細胞質へのCa2+の放出を促進させ,インスリン分泌を促進させることが知られているので,イメグリミンのインスリン分泌促進作用を一部説明できていることになりますが,他の機序の存在を示すデータもあり,今後のさらなる検討が必要と考えられます。

    残り753文字あります

    会員登録頂くことで利用範囲が広がります。 » 会員登録する

    • 1
    • 2
  • next
  • 関連記事・論文

    もっと見る

    関連書籍

    もっと見る

    関連物件情報

    page top