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HCL搭載インスリンポンプへの切り替えの注意点は?

No.5116 (2022年05月14日発行) P.51

綿田裕孝 (順天堂大学大学院代謝内分泌内科学教授)

南 昌江 (南昌江内科クリニック院長)

登録日: 2022-05-12

最終更新日: 2022-05-10

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  • 通常のsensor augmented pump(SAP)からハイブリッドクローズドループ(HCL)テクノロジーを搭載したインスリンポンプへの切り替えで注意する点について,南昌江内科クリニック・南 昌江先生にご解説をお願いします。

    【質問者】

    綿田裕孝 順天堂大学大学院代謝内分泌内科学教授


    【回答】

    【オートモードの機能を十分に理解してもらうことが大切である】

    HCLとは,センサグルコース値や過去の注入履歴をもとにインスリンポンプが基礎インスリンを自動調整するオートモード機能を指します。HCL搭載ポンプは従来のSAP(マニュアルモード)も選択できます。

    HCLを開始するに当たり注意する点としては,最初の6~7日間は従来のSAPを使用することです。HCLは2~6日間の注入履歴をもとに基礎インスリン調整のためのアルゴリズムを学習します。HCLの正確性を高めるためには,できるだけ6~7日間かけてしっかり学習させることが望ましいのです。

    オートモードが始まると,基礎インスリンについてはオート基礎注入というセンサグルコース値に基づいた自動調整に移行します。従来型のプログラムされた基礎レート注入ではなく,現在のセンサグルコース値をもとにアルゴリズムに沿って5分ごとにインスリンを増減しながら注入し,目標グルコース値をめざすものです。目標のセンサグルコース値は120mg/dLに固定されています。ただし,センサの較正期限が切れたり,センサグルコース値をもとにインスリン注入が行えない場合などはセーフ基礎注入へと移行することがあります。較正を行って問題が解決されればオート基礎注入に戻りますが,90分以上放置するとマニュアルモードに移行し,その際低グルコース(前)一時停止機能はオフになっているため注意が必要です。

    残り595文字あります

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