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喘息患者において新型コロナはどの程度問題になるか?

No.5129 (2022年08月13日発行) P.50

山口正雄 (帝京大学ちば総合医療センター内科(呼吸器) 教授)

黨 康夫 (国際医療福祉大学成田病院呼吸器内科教授)

登録日: 2022-08-10

最終更新日: 2022-08-08

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  • 喘息患者を外来で診療する際に,「新型コロナウイルスワクチンの接種は問題ないのか」「もし新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に罹患した場合に重症化するのか」について,よく質問されます。アレルギー体質があるとワクチンが危険では,と考えてしまうようです。
    この2つの質問について,国際医療福祉大学成田病院・黨 康夫先生にご解説をお願いします。

    【質問者】

    山口正雄 帝京大学ちば総合医療センター内科(呼吸器) 教授


    【回答】

    【ワクチンの接種は問題なし。COVID-19も重症化しにくいとされている】

    ご質問の順番にお答えさせていただきます。まず,「新型コロナウイルスワクチンの接種は問題ないのか」「アレルギー体質があるとワクチンが危険では」の2点についてですが,結論から申し上げますと基本的に喘息患者の新型コロナウイルスワクチンの接種は推奨されています。日本アレルギー学会がホームページ上に明記していますし,実臨床における研究でも,新型コロナウイルスワクチン接種の際の副反応の発現頻度は,喘息患者において特に高いということはないようです。そもそも現在使用されている新型コロナウイルスワクチンは核酸(mRNA)が主成分であり,従来のワクチンのような蛋白質ではありません。核酸の抗原性は蛋白質と比較して低いことから,新型コロナウイルスワクチンでは通常のワクチンとは異なり喘息患者と健常者とで副反応発現頻度の差がつきにくいのでしょう。とは言っても,過去にポリエチレングリコール(PEG)やポリソルベートによるアナフィラキシーを起こした既往がある際には,それらの添加物を含有しているmRNAワクチンは忌避すべきと考えられます。

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