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抗リン脂質抗体症候群(APS)における検査法・抗凝固薬・抗血小板薬の最新エビデンス

No.5164 (2023年04月15日発行) P.50

三崎健太 (北播磨総合医療センター リウマチ・膠原病内科診療科長)

藤枝雄一郎 (北海道大学病院リウマチ・腎臓内科)

登録日: 2023-04-12

最終更新日: 2023-04-11

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  • 抗リン脂質抗体症候群(antiphospholipid syndrome:APS)における検査法・抗凝固薬・抗血小板薬の最新エビデンスについてご教示下さい。
    北海道大学・藤枝雄一郎先生にご解説をお願いいたします。

    【質問者】三崎健太 北播磨総合医療センター リウマチ・膠原病内科診療科長


    【回答】

    【抗カルジオリピン IgG/IgM抗体および抗β2グリコプロテインⅠ IgG/IgM抗体を同時に測定できる抗リン脂質抗体パネル検査が保険収載された】

    APSは,血中に抗リン脂質抗体(antiphospholipid antibodies:aPL)と呼ばれる自己抗体が証明され,動・静脈血栓症や妊娠合併症をきたす難治性の自己免疫疾患です。

    APSの診断は抗リン脂質抗体症候群の分類基準(2006年サッポロ基準シドニー改変)に基づいて行われており,検査基準に記載されている抗リン脂質抗体は,ループスアンチコアグラント(lupus anticoagulant:LA),抗カルジオリピン抗体(anti-cardiolipin antibody:aCL),抗β2GPⅠ抗体(anti-beta 2 glycoprotein Ⅰ antibody:aβ2GPⅠ)です。

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