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2型糖尿病[私の治療]

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  • ▶治療の実際

    【肥満でインスリン抵抗性が主体の場合】

    一手目 メトグルコ250mg錠(メトホルミン塩酸塩)1回1~3錠1日2回(朝・夕食後)

    二手目 〈一手目に追加〉スーグラ50mg錠(イプラグリフロジン L-プロリン)1回1錠1日1回(朝食後)

    三手目 〈一手目または二手目に追加〉リベルサス3mg錠(セマグルチド)1回1錠1日1回(朝食前),またはマンジャロ注(チルゼパチド)1回2.5mg週1回(皮下注)

    【非肥満でインスリン分泌能低下が主体の場合】

    一手目 ジャヌビア50mg錠(シタグリプチンリン酸塩)1回1錠1日1回(朝食後)

    二手目 〈一手目に追加〉①~⑤のいずれかを選択
    ①シュアポスト0.25mg錠(レパグリニド)1回1~2錠1日1~3回(食直前)
    ②メトグルコ250mg錠(メトホルミン塩酸塩)1回1錠1日2回(朝・夕食後)
    ③アマリール0.5mg錠(グリメピリド)1回1錠1日1回(朝食後)
    ④カナグル100mg錠(カナグリフロジン水和物)1回1錠1日1回(朝食後)
    ⑤ツイミーグ500mg錠(イメグリミン塩酸塩)1回2錠1日2回(朝・夕食後)

    三手目 〈一手目を変更〉トルリシティ皮下注アテオス(デュラグルチド)1回0.75mg 週1回(皮下注)

    【腎機能低下・心機能低下がある場合】

    一手目 フォシーガ5mg錠(ダパグリフロジンプロピレングリコール水和物)1回1錠1日1回(朝食後),またはジャディアンス10mg錠(エンパグリフロジン)1回1錠1日1回(朝食後)

    二手目 〈一手目に追加〉トラゼンタ5mg錠(リナグリプチン)1回1錠1日1回(朝食後)

    三手目 〈一手目または二手目に追加〉持効型インスリンを就寝前4単位,またはビクトーザ注(リラグルチド)1回0.3mg 1日1回(朝食後に皮下注)から開始

    【高齢の肥満者で腎機能・心機能ともに正常の場合】

    一手目 テネリア20mg錠(テネリグリプチン臭化水素酸塩水和物)1回1錠1日1回(朝食後)

    二手目 〈一手目に追加〉ルセフィ2.5mg錠(ルセオグリフロジン水和物)1回1錠1日1回(朝食後)

    【高齢の非肥満者で腎機能・心機能ともに正常の場合】

    一手目 ネシーナ25mg錠(アログリプチン安息香酸塩)1回1錠1日1回(朝食後)

    二手目 〈一手目に追加〉シュアポスト0.25mg錠(レパグリニド)1回1~2錠1日1~3回(食直前)

    【高齢で腎機能・心機能のどちらかが低下している場合】

    非高齢者の【腎機能低下・心機能低下がある場合】と同様。

    【外勤先などで,薬剤選択が限られている場合】

    一手目 トラゼンタ5mg錠(リナグリプチン)1回1錠1日1回(朝食後)

    二手目 〈一手目に追加〉腎機能低下がなく,肥満ありの場合:メトグルコ250mg錠(メトホルミン塩酸塩)1回1~3錠1日2回(朝・夕食後),またはジャディアンス10mg錠(エンパグリフロジン)1回1錠1日1回(朝食後)。腎機能低下がなく,肥満なしの場合:メトグルコ250mg錠(メトホルミン塩酸塩)1回1~3錠1日2回(朝・夕食後),またはアマリール0.5mg錠(グリメピリド)1回1錠1日1回(朝食後)。腎機能低下がある場合:フォシーガ5mg錠(ダパグリフロジンプロピレングリコール水和物)1回1錠1日1回(朝食後)

    ▶専門家へのコンサルト

    初診時にインスリン療法が必要な症例は,速やかなコンサルトが望ましい。また,3剤以上の薬物治療でも管理困難な症例や,注射療法の導入を検討している症例も紹介の検討が望ましい。

    大角誠一郎(富山大学医学部第一内科)
    戸邉一之(富山大学医学部第一内科教授)

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