株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

総合診療専門医のカリキュラム固まる - 医学会総会で発表

No.4747 (2015年04月18日発行) P.12

登録日: 2015-04-18

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

日本専門医機構の千田彰一理事は12日、総合診療専門医の専門研修カリキュラムが固まったことを日本医学会総会の学術講演「専門医制度と時代にマッチした生涯教育制度」で明らかにした。
機構では現在、2017年度からスタートする新しい専門医制度について検討を進めている。
千田理事は総合診療専門医の医師像について「扱う問題の広さと多様性が特徴」とし、地域のニーズに対応できる「地域を診る医師」と位置づけた。その上で、総合診療専門医の専門研修カリキュラムについて、到達目標として6つのコアコンピテンシー(核となる能力)を紹介。(1)人間中心の医療・ケア、(2)包括的統合アプローチ、(3)連携重視のマネジメント、(4)地域志向アプローチ、(5)公益に資する職業規範、(6)診療の場の多様性─であるとした。詳細は今月中に機構のホームページで公開するとしている。
同講演では、厚労省の二川一男医政局長も登壇し、機構が認定する専門医を広告可能にするよう医療法に基づく告示を改正する方針を表明。関連して、フロアからの「専門医制度と標榜科との関係はどうなるのか」との質問に対して、「標榜科と直接リンクする考えは今持っていない」と明言した。


関連記事・論文

もっと見る

関連書籍

もっと見る

関連物件情報

もっと見る

page top