株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

漢方薬を併用することによるオーラルフレイル対策について

No.5272 (2025年05月10日発行) P.48

加藤士郎 (筑波大学附属病院総合診療科臨床教授)

山口孝二郎 (昭和大学医学部生理学講座生体制御学部門 客員教授)

登録日: 2025-05-12

最終更新日: 2025-05-08

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
    • 1
    • 2
  • next
  • 少子高齢化の日本では,高齢者のオーラルフレイルがたいへん問題となっています。通常の治療に漢方薬を併用することによるオーラルフレイル対策のメリットについてご教示下さい。
    昭和大学・山口孝二郎先生にご解説をお願いします。

    【質問者】
    加藤士郎 筑波大学附属病院総合診療科臨床教授


    【回答】

    【オーラルフレイルはフレイルの未病として位置づけられる。その改善は,フレイルの防止,健康寿命の延伸に貢献できる】

    オーラルフレイルは,口の機能の健常な状態と「口の機能低下」との間にある状態を示す概念で,さらに進むと口腔機能低下症となります。オーラルフレイルの人は,身体的フレイル,サルコペニアなどのリスクが2倍以上になると言われています。

    以下,口腔内環境と口腔運動機能の2要因に分けて,漢方療法を含めたオーラルフレイル・口腔機能低下症への対策について解説します。

    書籍「フレイル・ロコモのグランドデザイン

    残り863文字あります

    会員登録頂くことで利用範囲が広がります。 » 会員登録する

    • 1
    • 2
  • next
  • 関連記事・論文

    もっと見る

    関連書籍

    関連物件情報

    もっと見る

    page top