文部科学省の「東北地方における医学部設置に係る構想審査会」が20日、開催された。会合では、2016年度の医学部新設を目指す東北薬科大学が準備状況を報告。その後、意見交換を行い、遠藤久夫座長は「全般的に適切な対応が行われている」と議論をまとめた。
同大の医学部新設については、「東北医科薬科大学医学部教育運営協議会」の有志委員12人が12日、審査会が指摘した、医師引き抜きによる地域医療への影響や地域への定着策など6項目の留意事項への対応が「不十分」として、審査会宛に検証を求める「要望書」を提出。しかし、審査会では「まだまだ課題はある」としつつ、概ね適切と判断した。
採用予定の教員174人のうち、宮城県内からの採用は126人、うち東北大学からの採用は64人となっている。
同大の医学部新設については、8月中にも開催が予定される文科省の大学設置・学校法人審議会で最終的に決定する見通し。