【Q】
血栓症既往があり,現行の診断基準を満たしている抗リン脂質抗体症候群(antiphospholipid antibody syndrome:APS)では,活性化部分トロンボプラスチン時間(activated partial thromboplastin time:APTT)が既に延長し,通常量のヘパリンではAPTTが変化しない女性がいます。その一方で,習慣流産でなくても自己抗体の検索が行われ,1回の血液検査でAPSあるいはその疑いと診断される女性もいます。生殖補助医療専門クリニックでAPSの治療を受けている妊婦が産科施設に紹介された場合,どのような注意を払って管理したらよいでしょうか。【A】
1) ACOG Practice Bulletins.132, 2012 Dec.