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【人】関口利和さん「 住民が“受けて良かった”と思えるがん検診であるべき 」

No.4827 (2016年10月29日発行) P.16

関口利和 (日本臨床内科医会理事)

登録日: 2016-11-01

最終更新日: 2016-10-27

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  • 関口利和 さん(Sekiguchi Toshikazu)

    50年以上胃がん検診に尽力した医師

    1935年群馬県生まれ。62年群馬大卒。米国ウイスコンシン医科大留学を経て、77年群馬大第一内科講師、91年同助教授、97年関口医院院長(群馬県太田市)。2001年松嶺短大客員教授(兼務)。日本臨床内科医会理事。16年日本対がん協会賞受賞

    「 住民が“受けて良かった”と思えるがん検診であるべき 」

    1963年から50年以上にわたり群馬県の胃がん検診を発展させた功績により、日本対がん協会賞を今年受賞した。現在は群馬県健康づくり財団の胃がん検診委員会委員長として指導に当たる。

    厚生労働省は今年、市町村が実施する住民検診に胃内視鏡検査を初めて推奨した。一方、群馬県太田市では、関口さんの主導により1999年度から、個別検診による内視鏡検査を導入している。「それまで実施していた胃X線検査の受診者が減少していたことから、その対策として、がん発見率が高い内視鏡検査を提案しました」

    市医師会、行政ともに反対はなかったが、精度管理が課題だった。そこで症例検討会や読影会を開催。その結果、検診受診率、胃がん発見率ともに上昇。2014年度の太田市の胃がん検診受診率は23.5%で、全国平均の9.3%を大きく上回る。

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