全国医学部長病院長会議の調査によると、2014年度の医学部1年生の留年率は、医学部定員が増員される2008年度以前の約1.7倍に上昇している。2年生の留年率も約1.3倍に上昇した。同会議は、1年生では「高校からの環境変化」、2年生では「生理学、解剖学など覚える知識量の増加」が高い留年率の主な要因とみている。一方、医師国試の成績は低下していないことから、“低学年クライシス”を乗り切ることが学生・大学ともに医師としてスタートを切るための重要課題となる。その対策としては出席チェックやメンタルチェックなどが実施されており、各大学の苦労が想像される。
残り73文字あります
会員登録頂くことで利用範囲が広がります。 » 会員登録する