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重症気管支喘息に対する気管支温熱形成術(BT)の有用性  【実施にあたっては,合併症に対応できる施設において行われ,専門医による適切な患者の選択とデモ機によるトレーニングが必要】

No.4794 (2016年03月12日発行) P.47

東田有智 (近畿大学内科(呼吸器・アレルギー内科部門) 教授)

登録日: 2016-03-12

最終更新日: 2016-10-26

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喘息における気道平滑筋肥厚とその収縮は,気流制限をきたして咳嗽,喘鳴,呼吸困難などの症状を起こす。重症喘息では,薬物療法でもこれらの症状をコントロールすることが困難な場合がある。
2015年,気道壁を通電加熱して気道平滑筋を減らし,気道の反応性や気流制限を抑制して喘息症状を緩和する,という画期的なインターベンションである気管支温熱形成術(bronchial thermoplasty:BT)が日本に導入され,同年4月に保険適用となった。
海外ではBT施行後にピークフロー値,症状スコア,QOLスコア,発作治療薬使用回数,重度増悪回数などの改善が認められており(文献1),薬物療法でも症状がコントロールできない重症喘息患者にとって有用であると考えられる。また,BT施行後5年間の安全性も確認されている(文献2)。
BTは,呼吸器あるいはアレルギー専門医による適切な患者の選択と,デモ機によるトレーニングを要し,気管支鏡専門医の指導のもと,手技に伴う合併症に対応できる施設において行われる。この基準を遵守しつつ,BTの今後の普及が期待される。

【文献】


1) Castro M, et al:Am J Respir Crit Care Med. 2010;181(2):116-24.
2) Wechsler ME, et al:J Allergy Clin Immunol. 2013;132(6):1295-302.

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