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国際糖尿病連合が世界の患者増加を予想 ─ 門脇理事長「日本は糖尿病克服の先進国を目指す」【世界糖尿病デー】

No.4830 (2016年11月19日発行) P.11

登録日: 2016-11-16

最終更新日: 2016-11-16

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  • 世界糖尿病デー(用語解説)の11月14日、都内で糖尿病に関するメディアセミナーが開かれた。日本はこれまでの糖尿病対策の成果が現れ始めている一方、世界的には患者の増加が問題視され、インスリン分泌が少ないアジア人の糖尿病増加が懸念されていることなどが報告された。

    国際糖尿病連合(IDF)によると、糖尿病患者は世界的に増加が予想されている(図)。世界で最も糖尿病人口が多いのは日本が位置するアジア・太平洋地域で、世界の約3分の1の患者が集中。同地域の対策が今後重要になっている。

    日本糖尿病学会の門脇孝理事長は、日本におけるこれまでの糖尿病対策の成果として、透析導入の主要原疾患1位である糖尿病性腎症の比率がここ数年横ばいで推移していることや、2012年の国民健康・栄養調査で糖尿病予備群が初めて減少したことを紹介。糖尿病研究の方向性については、遺伝情報に基づく個別化医療などの「先制医療」、iPS細胞などの「再生医療」、糖尿病や合併症の根本病態の解明と介入による「根治医療」を列挙。その上で、「日本は(世界糖尿病デー制定から)10年間の成果が見え始めており、今は希望と挑戦の時期。糖尿病克服の先進国を目指して、世界にメッセージを送る立場にあるのではないか」と強調した。

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