(質問者:千葉県 K)
関節炎では,通常,炎症所見(発赤,熱感,腫脹,疼痛)を伴います。この炎症は,関節局所で産生されるプロスタグランジン(prostaglandin:PG)が引き起こします。2種類のシクロオキシゲナーゼ(cyclooxygenase:COX)がPGの産生に関わりますが,COX-1には胃粘膜保護,腎血流維持などの重要な役割があり,COX-2が主として発赤,熱感,腫脹,疼痛などを引き起こすことがわかっています。従来のNSAIDsは,COX-1,COX-2ともに抑制することにより炎症を抑えるものの,COX-1阻害による胃粘膜・腎障害などの問題が存在していました。
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