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特集:糖尿病合併症の早期先制治療

No.4737 (2015年02月07日発行) P.19

梶尾 裕 (国立国際医療研究センター病院糖尿病内分泌代謝科診療科長)

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-03-09

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監修:梶尾 裕(国立国際医療研究センター病院糖尿病内分泌代謝科診療科長)

糖尿病は今や国民病の1つである。糖尿病は慢性的な経過をとり,早期から適切な管理を行わなければ気づいたときには合併症が進んでいることも稀ではない。糖尿病の合併症は個人の寿命や活動に影響を与えるばかりでなく,超高齢社会を迎えつつある現在,社会にとっても深刻な問題となっている。最近の研究から,まだ糖尿病に至っていない耐糖能異常の段階から冠動脈疾患や認知症は既に始まっていること,また,腎不全に対する早期の適切な治療・管理は透析療法への進展阻止だけでなく,そのほかの合併症の発症阻止にもつながることが示されている。
本稿では,糖尿病合併症の中でも特に予後や生活への影響が大きい冠動脈疾患,腎不全,認知症について,第一人者の先生方に早期先制治療の考え方と具体的な方策について執筆をお願いした。ご参考になれば幸いである。

1 冠動脈疾患の早期先制治療
福岡山王病院循環器センター長 横井宏佳

2 腎不全の早期先制治療
金沢医科大学糖尿病・内分泌内科学教授 古家大祐

3 認知症の早期先制治療
東京都健康長寿医療センター内科統括部長/糖尿病・代謝・内分泌内科 荒木 厚

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