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ピロリ菌除菌療法におけるアモキシシリンの投与量・投与間隔の根拠は?【国内試験結果から判断された用量と国際的ガイドラインが示す殺菌効果の時間依存性による】

No.4862 (2017年07月01日発行) P.59

沖本忠義 (大分大学医学部消化器内科講師)

村上和成 (大分大学医学部消化器内科教授)

登録日: 2017-06-27

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  • ピロリ菌除菌療法においてアモキシシリンの投与量,投与間隔が通常と異なる理由をご教示下さい。

    (岡山県 M)



    【回答】

    アモキシシリンの添付文書には,Helicobacter pylori(ピロリ菌)感染を除く感染症に対しては,「アモキシシリン水和物として,通常1回250mg(力価)を1日3~4回経口投与する」(成人)とあり,ピロリ菌除菌時の1回750mg(力価)を1日2回,7日間経口投与とは投与量・投与間隔が異なっています。

    アモキシシリンのピロリ菌除菌における国内臨床用量については,1995年6月~98年6月に行った除菌療法の第2相試験において検討し,通常用量上限の1000mg<1500mg≒2000mg(欧米での除菌用量)であったため,1500mgが除菌治療における1日用量となりました1)

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