株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

38 更年期障害もどき(自律神経失調症もどき・血の道症・月経痛)[【実践】ちょいたし漢方]

No.4683 (2014年01月25日発行) P.80

新見正則 (帝京大学外科准教授)

登録日: 2014-01-25

最終更新日: 2017-10-19

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
    • 1
    • 2
  • next
  • 使い方の説明
    ▶保険適用漢方薬をできる限り優先して割り付けています。
    ▶処方の最後に<保>があればツムラの直接的病名が保険収載されています。
    ( )の番号や保険の適応病名はツムラのエキス剤に準じています。
    ▶特別な記載がない限り,成人は毎食前に1包ずつ,1日3回内服です。
    ▶子どもの1回量は小学生は1/2,幼稚園は1/3,それ以下は1/4包を筆者は目安にしています。
    ▶基本的にツムラ保険適用漢方エキス剤129種類(顆粒128種類+塗り薬1種類)の範囲での解説です。
    ▶一手目が効かないときは,併用せずに,二手目,三手目と切り換えて下さい。
    ▶西洋薬部分の「なし」とは,一般的に対処できる薬剤がないという意味です。
    ▶表中の「1日量」とは1日3回服用した場合,摂取することになる「煎じる前の生薬の量」のことです。


    Point① 更年期障害もどきとあります。つまり閉経に無関係です。子どもにも起こりえます。いわゆる,自律神経失調症とも言えます。

    Point② また男性でも「家内の更年期障害と同じような症状だ」と訴える人もいます。そんなときには加味逍遙散(24)がファーストチョイスです。女性に使用すると思われる漢方薬を男性にも使用できるようになることも,漢方上達の道です。

    基本となる西洋薬

    デパス®/女性ホルモン配合剤など

    一手  まずこれをためしてみよう

    大人(がっちり):加味逍遙散(24)<保>
    大人(中肉中背)加味逍遙散(24)<保>
    大人(虚弱)加味逍遙散(24)<保>
    女性:加味逍遙散(24)<保>
    高齢者:加味逍遙散(24)<保>
    子ども:小建中湯(99)

    残り670文字あります

    会員登録頂くことで利用範囲が広がります。 » 会員登録する

    • 1
    • 2
  • next
  • 関連記事・論文

    もっと見る

    関連書籍

    関連求人情報

    関連物件情報

    もっと見る

    page top