使い方の説明
▶保険適用漢方薬をできる限り優先して割り付けています。
▶処方の最後に<保>があればツムラの直接的病名が保険収載されています。
▶( )の番号や保険の適応病名はツムラのエキス剤に準じています。
▶特別な記載がない限り,成人は毎食前に1包ずつ,1日3回内服です。
▶子どもの1回量は小学生は1/2,幼稚園は1/3,それ以下は1/4包を筆者は目安にしています。
▶基本的にツムラ保険適用漢方エキス剤129種類(顆粒128種類+塗り薬1種類)の範囲での解説です。
▶一手目が効かないときは,併用せずに,二手目,三手目と切り換えて下さい。
▶西洋薬部分の「なし」とは,一般的に対処できる薬剤がないという意味です。
▶表中の「1日量」とは1日3回服用した場合,摂取することになる「煎じる前の生薬の量」のことです。
Point① 日常用語で言う「気の巡りが悪い」というような状態を気うつと理解するのがわかりやすいと思います。そんなときに,半夏厚朴湯(16)や香蘇散(70),加味逍遙散(24),柴朴湯(96)などが有効なことがあります。
Point② 半夏厚朴湯(16)の保険病名は不安神経症,神経性胃炎,つわり,咳,しわがれ声,神経性食道狭窄症,不眠症となっています。気の巡りが悪い人は,のどの違和感を結構訴えます。昔の中国では咽中炙臠と表現しました。炙った肉がのどにいるという意味です。また日本では梅核気とも呼びました。梅の種がのどにあるといったイメージです。現代ではそれを神経性食道狭窄と表現しています。一見胡散臭いですが,多くの人が訴えるのどの違和感への表現のひとつです。
選択的セロトニン再取込み阻害薬(selective serotonin reuptake inhibitor;SSRI)/ソラナックス®など
大人(がっちり):半夏厚朴湯(16)<保>
大人(中肉中背):半夏厚朴湯(16)<保>
大人(虚弱):半夏厚朴湯(16)<保>
女性:半夏厚朴湯(16)<保>
高齢者:半夏厚朴湯(16)<保>
子ども:小建中湯(99)
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